理事長あいさつ

第66代理事長 古市杏奈

2025年度スローガン

『繋ぐ〜あなたのために今、私が出来る事〜』

はじめに

 昨年、新城青年会議所は創立65周年を迎えました。周年記念式典を通じ、こうして今、私たちが活動出来るのも長きにわたり、見守り支えて下さった先輩諸氏、応援してくださった地域の皆様、協力してくださった関係団体の皆様のお陰と強く再認識いたしました。心から感謝申し上げます。そんな皆様に未来への提言として、これからの私たちは期待以上の活躍をお約束させていただきました。その言葉をひとときも忘れる事なく、明るい豊かな社会の実現に向け、責任感を持って活動してまいります。

 私たちは、何にしても先人たちの切り拓かれた道を歩んでいます。時代に沿った変化を繰り返し、受け継いできた大切なものを守りながら変化を重ねて生きています。この世にひとりで生まれ、ひとりで存在する事も出来ません。家族、友人、仲間と共に生き成し遂げられた事は相手があってこそだと言っても過言ではありません。それは今も昔も変わらない人のあり方と言えます。新城青年会議所が時代の変化と共に人のために何が出来るのか、今、何をすべきかを考え、活動を続けて来た先輩諸氏から引き継いだ志のバトンは、途切れる事なく次の世代へと人の力で受け継いでいかなければなりません。

奥三河の連携で地域の魅力創出

私たちの住む奥三河4市町村は人口減少の歯止めがかからず、現在の人口は約50,000人となっています。活気のある地域であり続ければ、住民の満足度が高くなり、いずれはそれが人を呼び込む武器となるはずです。地域に住まう人々の笑顔を守るために、奥三河がひとつになり、地域活性化に繋げます。

奥三河はどんどん変化を遂げます。静岡県と長野県を結ぶ三遠南信自動車道は2025年度には、鳳来峡ICから東栄ICの開通を目指し工事が進んでおり、開通されると通勤や通院の利便性向上、関係人口の増加、災害に強い道路機能の確保、救急医療活動の支援が図られます。設楽ダムが建設されると下流では洪水被害の軽減や水の安定供給による受益地域の安全・安心が図られ、今後、奥三河に大きな役割を果たすと共に、三河地域の継続的な発展に繋がります。奥三河が大きな変化を迎えようとしている今だからこそ、私たちが地域活性化のためにやらなくてはならない事のひとつに観光交流人口の増加があります。経済効果に貢献するだけでは無く、奥三河を訪れた人は住民の人柄に触れ、空気に触れ、また来たいと感じていただける事でしょう。そうして、奥三河には活気が溢れ、笑顔が溢れるまちになり、自ら輝く未来を創出していきます。

時代と地域に寄り添った広報

 地域において私たちの運動を届けたい人に届き、共感と理解を深めるには広報戦略は必要不可欠です。SNSが普及し、情報は複数の人により地域問わず周知されるようになった現代において、人気のまちでは商店街、商業施設、店舗から行政、個人に至るまで様々な団体、人が、同じまちに関わりながらも異なる情報を発信しています。情報発信が人に届き、実際に目にした人がその情報をまた発信し、さらに情報が広がります。主に、次世代を担う若者世代に、新城青年会議所の想いや活動内容が伝わる発信と、実際に関わり、目に触れる活動はより強力に私たちの存在をアピールできる手段になると言えます。

社会により良い変化をもたらすために、私たちは率先して行動を起こし続けて来ました。時代や地域に寄り添った方法で認知された新城青年会議所は共感され、共に活動したいと思われる組織へと成長していきます。

まちづくりのための人づくり

 地域に頼られる組織となるには、メンバー全員が自律的に行動できる人となり、責任感を持ち、青年会議所に所属していることを誇り、より多くの地域の活動や運動の起点となる必要があります。また、青年会議所には卒業があるからこそ、未来を真剣に考え抜くことができます。

そのために、メンバーが青年会議所の理念を再認識し、能力開発に努め、組織の基礎強化、運動の発信強化に力を入れる事で、自信を持って活動出来るために、メンバー全員の意識統一を行います。また、持続可能な組織になるための先を見越した行動は、現在の状況を超えてより多くの情報を手に入れようとし、学ぶ事を楽しめます。切磋琢磨という言葉があるように、人は人によって磨かれます。青年会議所では多様な人材がいる事で、活発な意見交換がなされます。自分1人では乗り越えられない壁でも、仲間がいれば乗り越えられる、そんなかけがえのない仲間と共に自己成長へ繋げていきます。力を付けた私たちは1人1人の魅力が増し、惹きつけられるように志を共にする仲間が増えていくでしょう。

おわりに

 先輩諸氏が65年間大切に守ってこられた新城青年会議所を、次は私たちが誇りと感謝を胸に未来の後輩に繋いでいきます。私たちの活動は組織の自己満足で決して終わらせません。そして、最大の応援者である、かけがえのない家族がいるからこそ、自分が全力で活動できるという事に最大の感謝を忘れず、これからも私たちはまちに希望をもたらす変革の起点となり進化を止めず、奥三河の明るい社会の実現に向けて挑戦してまいります。

以上