委員長 佐野 潤
⻘年会議所としての奉仕とはなんでしょうか。理事⻑の掲げる「持続可能なまちづくりのために出来ること」とはなんでしょうか。私は、私たち⻘年会議所が⽬指す奉仕、「持続可能なまちづくりのために出来ること」とは、『持続可能な課題解決の仕組み』を創ることと考えました。
私たち⻘年会議所の活動は単年度制であり、労働⼒や財⼒も潤沢ではありません。だからこそ、市⺠や団体を繋げることにより、地域にある課題に対し、市⺠と共に、そして市⺠が運営できる仕組みを創っていくことが、⻘年会議所の存在意義でもあることを信じて⽌みません。
コロナ禍においても、地域課題に取り組む市⺠団体や活動が存在します。しかし、コロナの影響もあってか、その団体・活動は点在もしくは活動の縮⼩をしています。もし、その市⺠同⼠、団体同⼠が互いに協⼒し合ったならば、活動の輪は更に広がり、その先には、私たち⻘年会議所の⽬指す明るい豊かな社会が待っているはずです。
たとえば、フードバンクの活動では、⾷料廃棄問題を抱える事業者(廃棄されたものをどう利⽤するか)、貧困問題を考える団体(⾷料を買うお⾦がない)、社会的活動に⽣きがいを持つ団体(活動する場が欲しい)と各種団体の要望を結び合わせています。この⼀⽅的でない、相互に補完し合う関係が『持続可能な課題解決の仕組み』の⼀例として挙げることができます。
そこで、当委員会では、『持続可能な課題解決の仕組み』すなわち、各種市⺠団体を継続的に点と点を結ぶよう繋いでいくことができる『きっかけ』や『仕組み』となる事業を⾏います。
⼈の『わ』、地域の『わ』
地域の課題を解決するために、とりわけ『仕組み』を創っていくには、様々な⼈や団体と連帯していくことが必要となります。
⼈の和 知らない⼈たちと出会い、理解しあわなければなりません。
⼈の輪 多くの⼈と、連帯していかなければなりません。
地域の和 様々な地域にある各種団体の特徴を理解しなければなりません。
地域の輪 地域に点在する⼈や団体を繋げるために、もしくは繋げたとき、『持続可能な課題解決の仕組み』が⽣まれるはずです。
「わ」という委員会名について
⻘年会議所の活動は単独でやれば『・(点)』であり、⼆⼈でやれば『−「線」』、三⼈でやれば『△』(三⾓)』、多くの⼈や団体と⾏えば限りなく「〇(わ)」に近くなっていきます。活動の幅がより多⾓的に、より『〇(わ)』に近づけるようにとの想いを込めて、「わ」としました。